細胞都市-1
今、2030年である。
都市の機能構成は西暦2000年代とはかなり変ってきた。
居住人口100万人くらいの規模で、エネルギーや流通、自治組織などがまとめられ、さらにそれが千人~1万人くらいの規模で、さらに制御されている仕組みになっていた
この制御された空間を、町と呼んでいた。
町の単位で、町全体の電気使用制御設備、大きな電気の蓄電給電設備、トラック配送センター、バス配送センター、自治体制御センターなどが設けられていた。
この町単位の制御センターが、都市全体の制御センターにつながり、国全体の制御システムに繋がっていると同時に、町単位でも横方向に通信のつながりをもっているという、網構造になっていた。
一つの町で制御不能になっても、隣の町がその分を補う、ネットワーク構造になっていた。
電力は、国全体に対して90%は原子力発電で賄われていた。
残り10%が各家庭や工場での自家発電設備で賄われるようになっていた。
自家用車という概念は無くなり、市民共有の車が街を走っている。
この市民共有の車は、車に積まれた道路情報と、衛星NAVI、および道路に埋められた誘導装置によって、無人でも街中を走る事ができるようになっていた
過去にガソリンスタンドであった場所には、充電装置を備えた、給電所になり、車への給電は無人で自動的に行うようになっていた。
また、ここは使用されていない車のパーキングステーションにもなっていた。
市民が車を使用したいときには、インターネットまたは携帯電話で0194に連絡すると、持っている携帯電話の位置を探り出し、パーキングステーションから自動的に車を持ってくる仕組みになっていた
用が済めば、また、0194に連絡すれば、車は自動的にパーキングステーションに戻って、自動的に再給電を行う仕組みである。
と言うわけで、交通事故という現象は世の中から消えてしまっていた。
使用料は、30分単位で計算され、30分100円、上限は1日1,000円になっている。
また、通勤もこの仕組みの応用である、バスが受け持っており、乗り降りは所定のバス停で行うようになっている。
貨物輸送は、大量の都市間輸送は、これも自動運転の大型トラックが行い、トラックステーションで小型の配送トラックに積み替え、小型の配送トラックは、積んでいる荷物の配送先をプログラムに従い、自動運転で各家庭の前に届ける仕組みになっていた。
荷物は全て3次元バーコードのラベルが貼られて、集配業務は全自動化されていた。
従ってトラック集配センター^には、勤務している人間は1人か2人しかいなかった。
単なる、管理者である。
また、大陸間の大量輸送は、飛行機は特殊な乗り物になり、人、トラックなどは時速200kmで走るフェリーが主役になっていた。
さらに鉱物資源は、生産地で精錬し、それを分子イオンビームで、加工地へ衛星の反射アンテナを介して送るシステムが行われ、鉱物の輸送は行われなくなっていた。
水資源なども、海岸線での海水淡水化プラントから大陸内部へ衛星を介して水イオンビームで送り出すシステムになっていた。
都市部での日常生活も、日用品、食料などは殆どがインターネットで注文を出し、個別配送で受け取る仕組みになっていた。
巨大な駐車場を備えた郊外型のスーパーは姿を消し、倉庫型のスーパーに変わっていた

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